はじめに
蜂やトンボを見送ったあと、「この花、近くで見たらどんな顔をしてるんだろう」と気になっていた。しゃがみ込んで一輪に向き合ってみると、思っていたよりずっと表情豊かだった。少し背伸びしたようなオレンジの花、風になびいて片側だけ広がった黄色の花びら。どれも、ちゃんと自分の個性を持っていた。今日はそんな、一輪ずつとの静かな対話の記録です。
MIZU今日も、写真と言葉で綴る小さな旅へ。
一輪ずつに、性格がある
「この子、背が高いな」とつい話しかける

オレンジの花が、まわりよりも頭ひとつ分高く伸びていた。「頑張って背伸びしたのかな」なんて、つい声をかけたくなる。背景をぼかして撮ってみると、その一輪だけがくっきりと浮かび上がった。花畑全体を見ていたときには気づかなかった、そんな小さな個性に出会えた気がした。
風になびく黄色に、しばし見とれる

隣で見つけた黄色の花は、花びらが片側にふわっとなびいていた。風のいたずらなのか、たまたまそういう向きなのか。左右のバランスが少し崩れているのに、それがかえって可愛らしく見えてくる。しゃがんだまま、しばらくその花を眺めていた。急ぐ理由なんて、どこにもなかった。
おしまいに
一輪ずつをじっくり見たあと、立ち上がって花畑を見渡すと、なんだか景色の見え方が変わっていた。「あの中にも、こういう子がいるんだな」と思うと、ただの花畑が少し身近に感じられる。次回はいよいよ最終回。今回の連載を振り返りながら、また会える日を楽しみにしつつ締めくくりたいと思います。もう少しだけお付き合いください。
一輪一輪の表情を、約2分の映像で
写真では捉えきれない、風に揺れる花びらの繊細な動き。一輪ごとの表情を、約2分の映像にまとめました。ぜひ、その柔らかな時間の流れを感じてみてください。

- 名称:キバナコスモスまつり2026
- 住所:富山県南砺市才川七アローザ村 イオックスアローザゲレンデ内
- 電話番号:0763-55-1326(花・華まつり実行委員会(IOX-AROSA内))
- 期間:2026年9月12日(土)~10月12日(月・祝)
- 営業時間:9:00~16:30
- 駐車場:あり
- 関連サイト:公式サイト
MIZU掲載情報は記事作成時点の内容です。
営業時間や料金等は変更となる場合がありますので、ご訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。



コメント
コメント一覧 (12件)
コスモスの花一輪に対する
心優しい思いが
写真に反映されている気がします。
写真には写し手の心が
伝わるんだなという気がしました。
応援ぽち
よっちんさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
「写真には写し手の心が伝わる」という言葉、すごく嬉しく読ませていただきました。
今回のキバナコスモスは、一面に広がる景色を撮るところから始まったのですが、花畑の中を歩いているうちに、いつの間にか一輪一輪の花や、その花に集まる蜂やトンボに目が向くようになりました。
きれいに咲いている花を見ると、なるべくその姿をそのまま残してあげたいという気持ちになるんですよね。
そういう気持ちまで写真に表れているのだとしたら、写真を撮る者としてはとても嬉しいことです。
「何を撮るか」だけでなく、「どんな気持ちで撮るか」も写真には残るのかもしれませんね。
よっちんさんのコメントを読んで、あらためてそんなことを考えました。
応援ぽち、ありがとうございます。
最初のお写真のピンクのボケはどこでもドアでしょうか。
何かを狙いながらの撮影はとても楽しいですよね。ボケの向こうにも物語を感じることができました。
MTさん、こんばんは。
あのピンクのボケは「どこでもドア」です^^
ピンクのボケの向こうに、別の世界が広がっているように思えます。
あの写真は、手前の花をぼかして、その向こうに何かを置いたら面白そうだなと思いながら撮っていました。
一面に広がる花畑をそのまま撮るだけでなく、手前の花をどう入れるか、どこにピントを合わせるかを考えながら撮るのは楽しいですね。
ボケの向こうに物語を感じていただけたのも嬉しいです。
写真に写っていないものまで想像してもらえると、こういう撮り方にしてよかったなと思います。
狙って撮る楽しさもありますし、撮った写真を見た方が自由に物語を広げてくださるのも、写真の面白いところですね。
おはようございます。
しゃがみ込んで一輪一輪の「表情」と
向き合う視点がとても素敵ですね!
寄り添った描写とお写真から、花の温かい
息づかいが聞こえてくるようです。
立ち上がった時に景色の見え方が変わる
というお話にもとても共感いたしました。
連載の締めくくりも楽しみに
拝見させていただきます!
応援ポチ!
hassel24さん、おはようございます。
最初は一面に広がるキバナコスモスの景色に圧倒されて、どうしても遠くを見ながら撮っていたのですが、しゃがんで目線を下げてみると、今まで見えていなかった花の姿が急に近くに感じられたんですよね。
風に揺れる花や、光を受けた花びらを見ていると、同じキバナコスモスでも一輪一輪にそれぞれ違った表情があるように思えてきます。
hassel24さんがおっしゃる「花の温かい息づかい」という表現、まさにその時に感じていたものに近い気がします。
そして、しゃがんで花を見ていたところから立ち上がった瞬間に、今度は一気に視界が開けて、「こんなに広かったんだ」と感じたのも印象に残っています。
同じ場所なのに、目線の高さを少し変えるだけで、まったく違う景色になるのが面白いですよね。
今回のシリーズもいよいよ締めくくりです。
最後は少し趣を変えた一枚になりますので、また楽しんでいただけたら嬉しいです。
いつも応援ポチ、ありがとうございます。
MIZUさんの優しい気持ちが写真に表れていて、心が和み、一本一本の花の可愛さが伝わってきました。
そのあと立ち上がって見ると一本一本の顔が見えて来て、それぞれの個性が見えてくるという気持ちはよく分かります。
そうやって見た時の風景はまた一味違ってきますね。
素晴らしい写真と素晴らしい文章に癒されました。
GENさん、おはようございます。いつもありがとうございます。
「一本一本の花の可愛さが伝わってきました」と言っていただけて、とても嬉しいです。
最初は一面に広がるキバナコスモスの景色に目を奪われていたのですが、しゃがんで花の近くまで目線を下げてみると、今度は一輪一輪の姿が気になってきました。
同じように見える花でも、少しずつ向いている方向や咲き方が違っていて、よく見ると本当にそれぞれに「顔」があるんですよね。
そんな花を眺めていると、つい一輪ずつ撮りたくなってしまいます。
そして、そこから立ち上がって見ると、今度は一輪一輪ではなく、それらが集まって作っている大きな景色が見えてきます。
同じ場所なのに、目線を変えるだけでまったく違った表情になるのが面白いところですね。
今回の写真と文章でGENさんにも少しでも和んでいただけたなら、撮りに行った甲斐がありました。
「癒されました」という言葉が、何より嬉しいです。
これからも、そんなふうに感じていただける景色に出会えたら、楽しみながら写真に残していきたいと思います。
コスモス咲く季節になってきましたね
私もコスモスは一輪一輪撮るの好きですね
コスモス見ると山口百恵の楽曲「秋桜」(作詞・作曲は、さだまさし)を思い出します。
NOBさん、こんばんは。
本当に、コスモスを見ると秋を感じる季節になってきましたね。
NOBさんも一輪一輪撮るのがお好きなんですね。群生しているコスモスはもちろん綺麗ですが、少し近づいて一輪を見ていると、それぞれに違った表情があって面白いですよね。
そしてコスモスといえば、やっぱり山口百恵さんの「秋桜」を思い浮かべる方は多いでしょうね。
私もコスモスを見ると、あの曲が頭の中に流れてくることがあります。^^
花そのものだけでなく、そこから曲や昔の記憶まで蘇ってくるのも、季節の花の面白いところですよね。
今年もコスモスを眺めながら、いろいろな秋の風景を楽しみたいと思います。
こんばんは。
この気持ち、よくわかります。お花畑を全体で見ているときには、花が見えていませんが、一つ一つの花に目が行くと、花が見えて来ますね。
サイカズさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
そうなんですよね。一面に広がる花畑を眺めているときは、「オレンジ色の大きな景色」として見ているのですが、しゃがんで一輪に目を向けた途端、それまで景色の一部だった花が、急に一つの存在として見えてくるんですよね。
今回も最初は広がりのある風景を撮っていたのですが、途中から目線がどんどん下がっていって、気がつけば一輪の花や、その周りにいる蜂やトンボばかり追いかけていました(笑)。
同じ場所でも、どこを見るかでまったく違う世界が見えてくるのが、写真を撮っていて面白いところですね。