はじめに
皆さん、こんにちは。
いよいよ、連載の最終回です。
6回にわたって舟川べりを歩いてきました。
しゃがんで見上げた一本の彼岸花、ひまわりの背中、花の真ん中、土手の影、シャッターを切り続けた時間。
最後は、日差しが少し高くなったころの写真を二枚選びました。
そして今回は、特定の誰かに宛てずに手紙のかたちで書いています。
読んでくださっているあなたの手もとに、どこかで届けばうれしいです。
連載のテーマ:晴れた朝の舟川べり
今年の9月は、全国で大雨の被害が続きました。
富山県氷見市でも8月27日には、大変な被害を受けて遠いニュースとは思えませんでした。
そんな9月の終わりに、雲の少ない休日の朝が来ました。
こんなにいい天気は久しぶりで、素直にうれしかったです。
出かけた先で花は変わらずに咲いていて、私はそれを撮ることができました。
うれしさのほかに、もう少し言葉にならない気持ちもありました。
それを無理に言い切らずに、手紙の中に置いてみます。
MIZU今日も、写真と言葉で綴る小さな旅へ。
手前のにじみの向こうに

お元気ですか。
こちらは、9月の終わりの朝です。
写真の手前で赤くにじんでいるのは、ピントの外にいた花たちです。
その向こうに、一輪だけくっきりと立っている花があって、さらに奥には、木の緑が広がっていました。
日差しは、もう暖かくなりはじめていました。
風は静かで、舟川の水の音が、ずっと聞こえています。
そちらは、どんな朝でしたか。
つぼみのとなりで

手紙の続きです。
もう一枚は、茎をまっすぐに伸ばした一輪と、その隣の、まだ開いていないつぼみです。
後ろには赤い花が丸くぼけて、細い葉が斜めに重なっていました。
この日は、ゆっくり穏やかに過ごせた一日でした。
そのことに、ありがたいなと思いました。
同じ9月に、そうではない日を過ごしていた人たちのことも、頭のすみにありました。
氷見のことを思いながら、もう一度だけ、シャッターを切りました。
どうか、そちらにも、穏やかな朝が届いていますように。
おしまいに
6回の連載をご覧いただき、ありがとうございました。
舟川べりで過ごした朝は、写真に写っているよりも、ずっと静かでした。
風の音や、舟川の流れ、水筒のお茶の冷たさ。文章にできたのは、その一部です。
写真と文章を並べて、あの朝をもう一度歩くことができました。
読んでくださった方にとっても、どこかの朝と重なる時間があれば、うれしいです。
また、越中のどこかでお会いしましょう。
2分動画でも、この朝をどうぞ
連載全体の内容を、2分の動画にまとめています。彼岸花の赤、ひまわりの黄色、舟川べりの音を、動きのある映像でご覧いただけます。文章を読み終えたあとの余韻に、よろしければどうぞご覧ください。

- 名称:あさひ 舟川べり
- 住所:富山県下新川郡朝日町舟川新
- 電話番号:0765-83-2780((一社)朝日町観光協会)
- 実施時期:9月下旬
- アクセス:あいの風とやま鉄道 泊駅から徒歩約40分、タクシーで約7分。北陸自動車道朝日ICから車で約5分
- 駐車場:舟川べり桜並木駐車場
- 関連サイト:公式サイト
MIZU掲載情報は記事作成時点の内容です。
営業時間や料金等は変更となる場合がありますので、ご訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。



コメント
コメント一覧 (16件)
おはようございます。
全6回の舟川べり連載、毎回静かで温かな言葉とお写真に引き込まれながら拝読
させて頂きました。
手紙の形式で紡がれた言葉の一つひとつがとても優しく、前ボケの赤の向こうに
真っ直ぐ立つ彼岸花の姿と相まって、静けさや舟川の水音までこちらに届いて
くるようでした。
大雨の被害に心を寄せながら、穏やかな朝のありがたみを噛みしめて切られた
シャッター。その深い想いが画面全体からじんわりと伝わってきます。
心に残る素晴らしい連載だなと思いました。
応援ポチ!
おはようございます。
全6回の連載を最後まで丁寧に読んでくださり、本当にありがとうございます。
一枚の写真だけでは伝わらないはずの舟川の水音や、その朝の静けさまで感じ取っていただけたことが、とても嬉しかったです。
今回は、彼岸花の美しさを撮るだけでなく、あの穏やかな朝を迎えられたことへの感謝も、どうしても残しておきたいと思っていました。
大雨の被害を思うと、何気なく歩ける朝の風景さえ、決して当たり前ではないのだと感じたからです。
前ボケの赤の向こうに一輪を立たせた写真にも、そんな朝の静けさを重ねていました。
hassel24さんにそこまで受け取っていただき、「書いてよかった、撮ってよかった」と改めて思いました。
6回にわたってお付き合いいただき、ありがとうございました。
おはようございます
お手紙ありがとうございます^^
川べりに咲き誇るたくさんの彼岸花の美しさにうっとりしています
水の音を聞きながらの散策はホッとする時間だったでしょうね~
おはようございます。
こちらこそ、最後までお手紙を読んでくださってありがとうございます^^
川べりに連なる彼岸花は、赤い花の美しさだけでなく、すぐそばを流れる舟川の水音が加わることで、どこか穏やかな時間に包まれるような場所でした。
花を眺めながら、川の音に耳を澄ませて歩く――そんな何気ない時間が、後になって意外と心に残るものですよね。
べり~*さんにも、その時の静かな空気まで感じていただけたようで、とても嬉しいです。
前ボケを巧みに利用された
彼岸花の写真に見入ってしまいました。
そして、手紙という形で書かれた文章にも心を惹かれました。
優しい言葉の数々に人柄を見た思いがします。
応援ぽち
こんにちは。
前ボケの彼岸花に目を留めていただき、ありがとうございます。
そして、手紙の文章まで感じ取っていただけたこと、とても嬉しいです。
「人柄を見た思いがします」とのお言葉は、ちょっと照れますが、何より嬉しいですね。
その時に感じたことを、写真と一緒に素直に残したいと思って書いた手紙でした。
温かいコメントをありがとうございました。
MIZUさん、お手紙有難うございます。
今日は晴れて暑くなるという予報に反して、午前中は雲が多く日差しが有りませんでした。
そんな中、昨日見た飯能河原の柿の葉の綺麗な色付きを、今日もう一度見に行きました。
昨日同様とても綺麗で、嬉しくなりました。
こちらも夏からずっと天気が悪く、十月の声を聴く頃から日差しが戻り少し秋らしくなってきました。
夏からの大雨で関東のあちこちで大きな被害が出て、心が痛みました。
幸い飯能は雨の被害は有りませんでした。
彼岸花の前ボケの写真に心が和み、一輪の花と一輪の蕾の写真はこれからの希望を表しているようで、被害を受けられた方がこの蕾のように、前を向いて進んで行かれることを祈ります。
GENさん、こんにちは。
こちらこそ、いつも丁寧に読んでいただきありがとうございます。
飯能河原の柿の葉、今日も見に行かれたのですね。
同じ景色でも、何度見ても綺麗だと感じられるのは、季節の風景ならではですね。
一輪の花と蕾の写真から「希望」を感じていただけたこと、とても嬉しく思いました。
私も撮りながら、この蕾がこれから花開くように、被害に遭われた方々にも少しずつ明るい日が戻ってくれればと思っていました。
そんな思いまで受け取っていただき、ありがとうございました。
手紙って最後に書いたのは何時だろう・・・
手紙って貰うと嬉しいです。
そんな気分にさせて頂きありがとうございます。
河辺に咲く彼岸花良しですね!
応援ポチ
NOBさん、こんにちは。
そう言われてみると、私も手紙を書いたのはいつ以来だろう……と思ってしまいます(笑)。
メールやLINEとは違って、手紙には少しゆっくりした時間が流れているような気がしますね。
今回の「お手紙」も、写真と一緒にその時の気持ちを届けられたらと思って書きました。
そんな気分になっていただけたなら、とても嬉しいです。
川辺の彼岸花も楽しんでいただけて良かったです。
温かいコメントをありがとうございました。
最後は綺麗な前ボケで攻められていらっしゃいますね。
日が強く当たって、色合いより鮮やかとなった彼岸花の描写もなかなか素敵です。
MTさん、こんにちは。
最後は前ボケで締めてみました(笑)。
この日は日差しが強くて、彼岸花の赤がいつも以上に鮮やかに見えました。
光の当たり方ひとつで、同じ花でもずいぶん表情が変わりますね。
撮っていると、もう少し違う角度から……と、ついつい夢中になってしまいます。
嬉しいコメントをありがとうございました。
彼岸花の時期から一ヶ月が過ぎました。
もう彼岸花のことを忘れかけていた時に
またこうして彼岸花の美しい姿を見せていただき
その美しさを再認識した気がします。
富山の四季折々の姿を見せていただき
ありがたいなぁって思います。
応援ぽち
こんにちは。
そうですよね、彼岸花の季節からもう一ヶ月になるんですね。
季節が進むと、あれほど鮮やかだった彼岸花のことも少しずつ記憶の奥に遠ざかっていきますが、こうして写真を見返すと、あの頃の景色がまた蘇ってきますね。
富山の四季を一緒に楽しんでいただけているようで、こちらこそ嬉しいです。
これからも季節の移ろいを、写真でお届けできればと思っています。
いつもありがとうございます。
こんにちは。
花の写真に蕾を入れると、写真が生き生きしてくると聞いたことがありますが、2枚目の写真も、蕾を入れたことで、より一層素敵な写真になったなと思いました。
こんにちは。いつもありがとうございます。
私も、咲いている花だけでなく蕾を一緒に入れることで、写真に少し動きや物語が生まれるような気がしています。
2枚目は、咲いた花とこれから咲く蕾を並べることで、季節の一瞬だけでなく「これから」も感じてもらえたらと思って撮りました。
そこを感じ取っていただけて嬉しいです。