はじめに
富山県のご当地ラーメンとして知られる「富山ブラック」。
漆黒のスープから連想されるのは、力強い醤油の味わいです。
今回訪れたのは、高岡市で長年愛され続ける人気店「らーめん翔龍」。
店主が掲げるのは、「体(五感)で感じるラーメンを作りたい」という想いです。
店内へ足を踏み入れると、活気ある掛け声、漂う醤油の香り、そして次々と運ばれていくラーメンの湯気。
食べる前から、この店の一杯が特別であることを感じさせてくれます。
そんな翔龍で味わった富山ブラックをご紹介します。
五感で味わう一杯、その哲学に触れる
漆黒のスープに映る、優しさの輪郭

まず目を奪われるのは、丼を覆う真っ黒なスープ。
その姿は富山ブラックらしい迫力に満ちています。
しかし、一口すすれば印象は大きく変わります。
醤油の香りは豊かでありながら、尖った塩辛さは感じません。
豚骨や鶏ガラ、昆布や煮干しの旨味が重なり合い、どこまでも飲み進めたくなる味わい。
黒い色の奥に潜む優しさ。
それが、私が最初に感じた翔龍の魅力でした。
湯気の向こうに見える職人の仕事

少し視線を下げると、ラーメンの立体感がより際立ちます。
艶やかなチャーシュー。
たっぷりと盛られた白ねぎ。
そして静かに沈む自家製麺。
一つひとつの素材が丁寧に配置され、一杯の風景を作り上げています。
広々とした店内に響くスタッフの声も心地よく、この店が長く愛される理由を自然と感じることができました。
食べ進めるほど深まる麺の物語

翔龍最大のこだわりとも言えるのが、自家製麺です。
箸で持ち上げると、黄金色の麺がスープをたっぷりまとって現れます。
最初はしっかりとした歯ごたえ。
しかし食べ進めるにつれて、麺はスープを吸い込み少しずつ表情を変えていきます。
「始めは固め、最後まで変化を楽しんでほしい」
そんな店主の想いが、そのまま麺に込められているようでした。
ラーメンでありながら、一杯の中に時間の流れがある。
そんな感覚を味わえる麺でした。
最後の一口まで楽しむ富山ブラック

富山ブラックとライス。
この組み合わせは、やはり外せません。
チャーシューを白いご飯の上に移し、スープの旨味とともに頬張る。
肉の甘みと醤油の香り、ご飯の優しい甘さが見事に調和します。
ラーメンだけでも十分満足できるのですが、このひと手間が一杯の余韻をさらに豊かなものにしてくれます。
まさに富山ブラック文化の醍醐味と言えるでしょう。
おしまいに
らーめん翔龍の一杯には、単なる「美味しい」を超えた魅力がありました。
店主が語る「五感で感じるラーメン」という言葉。
それは決して大げさな表現ではなく、実際に店を訪れ、ラーメンを味わうことで自然と伝わってきます。
香りを感じ、麺の変化を楽しみ、スープの奥深さに触れ、店内の活気に包まれる。
そのすべてが合わさって、一杯の体験になるのです。
高岡を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
漆黒のスープの向こう側に、職人が積み重ねてきた三十年の物語が静かに息づいています。

- 名称:らーめん翔龍
- 住所:富山県高岡市野村722−1
- 電話番号:0766-24-4262
- 定休日:不定休
- 営業時間:11:00〜00:00
- 駐車場:あり
- 関連サイト:公式サイト
MIZU掲載情報は記事作成時点の内容です。
営業時間や料金等は変更となる場合がありますので、ご訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。


コメント
コメント一覧 (10件)
日本人ってラーメンが好きですよねぇ。
ご当地ラーメンも各地にありますし。
私は麺類で外食するのは
蕎麦とうどんは多いのですが
案外ラーメンって食べないんですよ。
応援ぽち
コメントありがとうございます!
本当に日本人はラーメンが好きですよね(笑)。
地域ごとに個性豊かなご当地ラーメンがあって、それぞれに長い歴史や文化があるのも面白いところだと思います。
よっちんさんは、やはりお蕎麦とうどん派なのですね。関西の食文化らしさを感じます。
私も普段はそれほど頻繁にラーメンを食べるわけではないのですが、旅先で地元の人に愛されているお店に出会うと、つい暖簾をくぐりたくなってしまいます(笑)。
応援ぽちもいつもありがとうございます!
おはようございます。
素晴らしい食レポをありがとうございます!
箸で持ち上げられた黄金色の麺と、漆黒のスープの
コントラストが本当に美味しそうで、画面から湯気と
醤油の香りが漂ってきそうなほど惹き込まれました。
ただ「塩辛い」だけではない、旨味が凝縮されたスープ
の深みや、食べ進めるごとの麺の変化まで丁寧に綴られていて、
読んでいるだけで今すぐ食べに行きたくなりました!
チャーシューオンザライスの誘惑も最高ですね。
おはようございます。いつもありがとうございます!
今回も美味しそうなところまで丁寧に感じ取っていただき、とても嬉しく拝見しました。
箸で持ち上げた麺とスープの色合いは、撮っている時から「これは何とか美味しさまで伝えたい!」と思いながらシャッターを切っていましたので、そのように感じていただけて本当に嬉しいです。
このラーメンは、最初のひと口と食べ終わる頃で印象が少し変わっていくのも面白くて、まさにじっくり味わいたくなる一杯でした。
そして、チャーシューオンザライスの誘惑には抗えませんでした(笑)。
いつも写真だけでなく、文章から伝えたかった空気や感動まで汲み取ってくださり、本当にありがとうございます!
大阪にも「富山ブラックラーメン」のお店があります。
それが本当に富山の味と同じなのかはわかりませんが
かなりの人気のようです^^
私は富山に行ったらラーメンよりも
「白エビ」「ブリ」などの魚介類に目がいきますわ。
応援ぽち
コメントありがとうございます!
大阪にも富山ブラックのお店があるのですね。人気があると聞くと、どんな一杯なのか気になります(笑)。
本場の富山ブラックもお店によって味わいが違うので、食べ比べてみるのも面白いですよ。
そして、よっちんさんらしく、やはり富山では魚介類に目がいきますか(笑)。
白エビやブリはもちろん、ホタルイカや紅ズワイガニなど、富山には美味しい海の幸がたくさんありますから、私も「今日はラーメンにするか、お魚にするか」で悩むことがあります。
また富山へ来られる機会がありましたら、美味しいお蕎麦とともに富山の海の幸もたっぷり楽しんでくださいね。
応援ぽちもいつもありがとうございます!
こんにちは。
らーめん翔龍のラーメン、写真からも美味しさが伝わってきました。特に、ごはんにラーメンのチャーシューを載せて食べるしめは、発想が面白いですね。
今度高岡に行ったら、食べてみようと思います。
こんにちは。コメントありがとうございます!
写真から美味しさが伝わったとのこと、とても嬉しいです。
チャーシューをご飯にのせていただく締めは、私も初めてでしたが、これがなかなか美味しくて思わず笑顔になってしまいました(笑)。
らーめん翔龍さんは、富山ブラックらしい濃厚さの中にも旨味がしっかり感じられる一杯でした。
高岡へお越しの機会がありましたら、ぜひ味わってみてください。きっと満足されると思います。
そして、食後には高岡の町をのんびり散策するのもおすすめですよ。
いつもありがとうございます!
高岡の富山ブラックラーメン翔龍さん、素晴らしいお店をご紹介いただきありがとうございます。高岡に行けば、是非立ち寄りたいと思います。
こんばんは。コメントありがとうございます!
らーめん翔龍さんは、高岡らしい落ち着いた雰囲気の中で、美味しい富山ブラックを味わえる素敵なお店でした。
濃い色のスープに驚きますが、見た目ほど辛くなく、旨味がしっかり感じられる一杯でしたよ。
高岡の町並みを撮影しながら、お昼に立ち寄るという楽しみ方もできそうですね。
高岡へお越しの際には、ぜひ一度味わってみてください。
そして、MTさんがどのように高岡の風景を切り取られるのか、今から楽しみです。
いつもありがとうございます!