深緑に佇む五百羅漢 Vol.2|紫陽花が彩る静寂の石仏たち

目次

第2話|紫陽花が迎える石段、その先に広がる静寂

第1話では、深い緑の中で静かに佇む石仏たちとの出会いをご紹介しました。

境内をさらに歩み進めると、目の前に現れたのは木々に包まれた一筋の石段。

その両脇を埋め尽くす鮮やかな緑は、まるで森そのものが参道になったかのようです。

足を止めて見上げると、そこには派手な演出は何一つありません。

けれど、この静かな階段には「この先へ進んでみたい」と自然に思わせる、不思議な魅力がありました。

森が導く、初夏の参道

アイキャッチに選んだのは、階段の上から振り返った一枚です。

深い緑に包まれた石段は、どこまでも静かで、人の気配よりも木々の息づかいが感じられる風景でした。

曇り空の柔らかな光は葉の一枚一枚を優しく照らし、鮮やかな緑が境内全体を包み込んでいます。

階段を一歩ずつ下りながら、この場所が長い年月をかけて育んできた空気を感じていました。

紫陽花は、訪れる人を迎えるように咲いていた

淡い青の紫陽花が、静かに石段を見守る。
淡い青の紫陽花が、静かに石段を見守る。

階段の下から見上げると、左手には淡い青色の紫陽花が静かに咲いていました。

鮮やかさを競うような花ではありません。

少しだけ緑がかった、やさしい青。

その落ち着いた色合いが、この境内の雰囲気によく似合います。

石段を見つめるように咲く紫陽花は、まるで訪れる人を歓迎しているようでした。

新しく手にした大三元レンズは、花びら一枚一枚を丁寧に描きながら、その奥へ続く石段をやわらかくぼかしてくれました。

花が主役でありながら、視線は自然と階段の先へ導かれていきます。

「この先には、どんな景色が待っているのだろう。」

そんな期待を抱かせてくれる一枚になりました。

長慶寺の魅力は、歴史ある石仏だけではありません。

こうして季節の花が寄り添うことで、境内全体が穏やかな時間に包まれます。

初夏だけに見ることのできる、この優しい風景は、何度でも歩きたくなる参道でした。

おしまいに

石段は、人を目的地へ運ぶためだけのものではありません。

一段、また一段と歩みを進めるたびに、日常から少しずつ離れ、心まで静かになっていく。

そんな時間を味わえる場所でした。

次回は、この境内を彩る青い紫陽花そのものに目を向けます。

深い緑を背景に咲く花々が見せてくれた、初夏だけの美しい表情をご紹介します。

基本情報とアクセス
  • 名称:長慶寺 五百羅漢
  • 住所:富山県富山市五艘1882
  • 電話番号:【長慶寺】 076-441-5451
  • 駐車場:あり
  • 交通情報:電車では、富山駅から地鉄バスで新桜谷・老人センター行きで約10分、富山市民俗民芸村下車徒歩3分。車の場合、富山西ICから車で15分。富山空港から車で約30分。
  • 関連サイト:富山市民俗民芸村
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コメント

コメント一覧 (8件)

  • こんにちは

    「日常から少しずつ離れ、心まで静かになっていく」という言葉が
    とても印象的で、お写真を眺めているうちに自分も参道を一歩ずつ
    歩いているような穏やかな気持ちになりました。派手さではなく、
    優しく落ち着いた青色の紫陽花を選ぶ視点が、このお寺の持つ歴史
    や空気感とぴったり重なりますね。素晴らしい写真と文章に癒やされ
    ました。新しく手にされた大三元レンズ、これからの撮影も楽しみに
    なりますね!
    応援ポチ!

    • こんにちは。
      いつも記事を丁寧に読んでくださり、本当にありがとうございます。
      「日常から少しずつ離れ、心まで静かになっていく」という部分に目を留めていただけたこと、とても嬉しいです。
      今回は紫陽花の鮮やかさよりも、このお寺の静かな空気に馴染むような、少し落ち着いた青に惹かれて撮影していました。そこまで感じ取っていただけたことに、こちらこそ心が温かくなりました。
      そして、新しい大三元レンズにも触れていただきありがとうございます。
      描写には私自身もかなり満足していて、これからこのレンズでどんな風景を切り取れるのか、今から楽しみにしています。
      いつも写真と文章を深く味わってくださり、本当にありがとうございます!

  • 「大三元レンズ」ですか。

    私は単焦点レンズを使うことが多いのですが
    広角、標準、望遠を網羅し
    f2.8くらいで撮れるレンズは魅力ですね。

    最近、新しいカメラボディもレンズも買っていません。
    そろそろいいズームレンズを買って
    軽量化を図ろうかなぁ。

    応援ぽち

    • コメントありがとうございます!
      さすがよっちんさん、やはりレンズのお話に反応されましたね^^
      私もこれまでは単焦点の描写が好きだったのですが、広角から望遠までカバーしながら、f2.8で撮れる便利さはやはり魅力的です。
      ただ、よっちんさんのおっしゃる通り、軽量化というのも大きなテーマですよね。私も最近は「撮りたい気持ち」と「機材の重さ」のせめぎ合いです(笑)
      いいズームレンズを手に入れられたら、よっちんさんの旅写真がまた一段と楽しみになりそうです^^
      いつもありがとうございます!

  • 上から見下ろした、新緑の階段が雰囲気早くてもいいなと思いました。うっすらとした感じも涼しさ感もよいですね。

    • MTさん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。
      上から見下ろした新緑の階段は、緑の中へ吸い込まれていくような雰囲気を感じて撮影した一枚でした。
      うっすらとした空気感や涼しさまで感じ取っていただけて、とても嬉しいです。
      新しい大三元レンズの描写にも私自身かなり満足していて、こういう淡い光の場面でもしっかり雰囲気を残してくれるのが気に入っています。
      これからこのレンズでどんな表現ができるのか、ますます楽しみになってきました^^
      いつもありがとうございます!

  • そうなんですよ。軽量化はしたいのですが、レンズも広角から望遠まで持って行きたい。
    その気持ちがせめぎ合います。

    特に登山の際はいつも「もっとレンズを減らせばよかった」と
    後悔することが多いです(^ ^)

    応援ぽち

    • よっちんさん、まさにそのお気持ち、よく分かります^^
      私も北アルプスの撮影に出かけた時は、「あれも撮りたい、これも撮りたい」と考えてしまい、結局レンズを減らせないんですよね(笑)
      そして下山してから「やっぱり持って来すぎたな」と思うところまで同じです^^
      山でしか出会えない風景を前にすると、あのレンズを持って来ればよかった…と後悔するのも悔しいんですよね。
      軽量化と撮影欲のせめぎ合い、カメラ好きの永遠のテーマかもしれません(笑)
      いつもありがとうございます!

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