トガの木が導く、雪の参道

総門へと続くこの参道には、県指定天然記念物であるトガの木々が、静かに並んでいる。
一本一本が高く、まっすぐで、人の時間よりもはるかに長い年月を生きてきたことが、その佇まいから伝わってくる。
とやまビューポイントに選ばれている理由は、きっと景観の美しさだけではない。
この道を歩くと、視線だけでなく、呼吸までもが自然と奥へ向かう。
雪に覆われた参道は、急ぐことを許さず、立ち止まることも求めない。
ただ、総門へ向かうその一歩一歩が、心を静かな場所へと連れていく。
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最後までご覧いただき、有難うございます。


コメント
コメント一覧 (12件)
参道の木はてっきり杉だとばかり思っていました
トガの木なんですね、初めて聞く名前の木ですが
参道も趣がありますね
べり~*さん、コメントありがとうございます。
確かに参道の並木というと、まず杉を思い浮かべますよね。
ここに並ぶのは「栂(トガ)」で、見た目は杉に似ていますが、実はマツ科の常緑針葉樹なんです。
葉がやや平たく、全体に落ち着いた緑色をしているのが特徴で、静かな場所によく似合う木だなと感じました。
雪の参道と相まって、より趣深い空気が漂っていました。
トガの木って大阪では
見ることがありません。
ツガという言い方もしますよね。
応援ぽち
よっちんさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、「トガ」と「ツガ」は同じ木で、呼び方の違いなんですよね。
漢字では「栂」と書き、地域によってツガと呼ばれることも多いようです。
こちらでは山間部や寺社の境内などで見かけることがありますが、確かに大阪ではあまり馴染みがないかもしれません。
杉ほど主張せず、それでいて凛とした佇まいが、この参道の静けさをより深めてくれていました。
応援ぽち、ありがとうございます。
何処までも続く感じの参道ですね
「ツガ」「トガ」あまり意識した事ないから、見た事あるのかないのか・・・(;^_^A
福岡でも山地に行けば見れる様です。
NOBさん、こんばんは。いつも有難うございます。
奥へ奥へと吸い込まれていくような参道でした。
「ツガ」「トガ」は確かに、言われないと意識することが少ない木ですよね。
でも山地に行くと、実は身近にあるのだと思います。
福岡の山でも見られると聞くと、風景の見え方が少し変わりそうですね。
おはようございます。まっすぐに伸びる木々に囲まれた雪の参道はより厳かな気分に浸れます。雪国でもよく見かける木ですが、実は松の仲間だったのですね。枝から落ちてくる小枝や水分のために、人が踏み固めなくとも歩きやすかったりしますが、そういったことも計算されて植えられてるのかなあと思ったりしてます。
MTさん、おはようございます。いつも有難うございます。
雪に包まれた参道は、木々がまっすぐ空へ伸びている分、いっそう厳かな雰囲気になりますね。
ツガ(トガ)は見慣れた木なのに、改めて意識すると意外な一面があると感じました。
枝や水分のおかげで歩きやすい、という視点も面白いですね。
信仰の場として、自然の理にかなった植え方が昔から考えられていたのかもしれません。
大変ご無沙汰いたしております。
お元気そうで何よりです。
今冬はご当地の雪の案配は如何ですか。
ブラックラーメンを食べに行くという夢はまだ実現しておりませんが、そのうち必ず・・・。
ではまた。
さえき奎さん、こんばんは。ご無沙汰しております。
お声がけいただき、とても嬉しく思います。
こちらは今冬、しっかり雪のある季節になりました。
厳しさもありますが、その分、雪景色ならではの静けさを味わえています。
ブラックラーメン、ぜひいつか実現させてください。
その日を楽しみに、またお待ちしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
おはようございます。
お写真から、張り詰めたような冬の静けさと、
トガの巨木が持つ圧倒的な生命力が伝わって
きました。
文章にある『呼吸までもが自然と奥へ向かう』
という表現に、思わず深く息を吸い込んでしま
いました。
雪の参道を一歩ずつ踏みしめる音まで聞こえて
きそうな素敵な記事ですね。
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hassel24さん、こんにちは。いつも有難うございます。
写真と文章から、そこまで深く感じ取っていただき、とても嬉しく拝見しました。
雪に包まれた参道とトガの巨木には、静けさと同時に、確かな生命力がありました。
一歩ずつ踏みしめる雪の音に耳を澄ませながら歩く時間は、確かに呼吸まで奥へと導かれるような感覚でした。
その空気感が伝わったのであれば、これ以上の喜びはありません。
応援ポチも、いつもありがとうございます。