はじめに
二月中旬の射水神社。空は厚い雲に覆われながら、ときおりやわらかな陽が差す一日でした。境内の手水舎には、色とりどりの葉牡丹が静かに浮かべられています。南砺福野高校農業環境科の生徒さんたちが育てた約二百株の花々。冬の社に、やさしい祝福の色が広がっていました。
水面にひらく、冬の祝福

曇り空の合間から差し込んだ淡い光が、水面に浮かぶ葉牡丹をやわらかく照らす。紫、紅、淡い緑が静かに重なり合い、石の手水鉢の中に小さな花園をつくっていた。冷たい空気に包まれた境内で、その彩りはひときわ温かく感じられる。「祝福」という花言葉のとおり、冬の社にそっと寄り添う優しい祈りの景色だった。
南砺福野高校の想いとともに
この花手水を彩る葉牡丹は、南砺福野高校農業環境科の生徒たちが丹精込めて育てたものだそうです。
四種類、約二百株。それぞれが異なる色合いを持ちながら、調和のとれた美しさを見せていました。
華やかすぎず、けれど確かな存在感。
静かな境内に、未来へ向かう若い手のぬくもりが重なります。
冬の社に宿る、やわらかな光
射水神社の二月は、観光の賑わいも落ち着き、凛とした空気が漂います。
そのなかで出会った花手水は、冬と春のあわいにある景色でした。
曇天の一瞬の晴れ間が照らした色彩。
その記憶は、静かな余韻となって心に残ります。
おしまいに
季節がまだ浅い二月。
それでも境内には、確かな彩りと希望がありました。
水面に浮かぶ葉牡丹は、訪れる人をそっと祝福するかのように、静かに咲いています。

コメント
コメント一覧 (8件)
おはようございます
葉牡丹の手水舎、とても素敵ですね
まして高校生が育てたお花ですからね、思いが伝わりますね
べり~*さん、コメントありがとうございます。
手水舎に浮かぶ葉牡丹、とても華やかで思わず足を止めてしまいました。
しかも地元の高校生が育てたお花だと知ると、より一層温かい気持ちになりますね。
丁寧に育てられた思いが、この彩りにも表れているように感じました。
農業高校や農業科がある高校が減っています。
こういう学科で頑張っている高校生に
未来の農業を担ってほしいですね。
もっとこういう高校に対して
行政は支援をしていってほしいです。
食料自給率が30%台の国なんてダメですよ。
応援ぽち
よっちんさん、コメントありがとうございます。
農業に関わる学科が減っているという話はよく耳にしますが、こうして高校生が育てた花を見ると、未来を担う若い力を感じますね。
地域の中で学び、育てたものがこうして人の目を楽しませてくれるのは素敵なことだと思いました。
これからもこうした学びの場が大切にされていってほしいですね。
おはようございます。
お写真と文章から、冬の静かな神社の空気感が伝わってきて、
心が洗われるようです。曇り空の下、水面に浮かぶ葉牡丹の
色彩が本当に優しく、まさに『祝福』という言葉がぴったりですね。
凛とした冬の境内に広がる色とりどりの花園、地元の想いが詰まった
素敵な花手水を見せていただきありがとうございます。
応援ポチ!
追:リンクの件ご了解ありがとうございました。
ご指摘の件、修正させて頂きました。
今後共よろしくお願い致します。
hassel24さん、丁寧なコメントをありがとうございます。
冬の静かな境内の空気感まで感じ取っていただけて、とても嬉しく思います。
曇り空の柔らかな光の中で、葉牡丹の色合いが水面にやさしく浮かんでいて、私もどこか心が落ち着くような光景だと感じました。
しかも南砺福野高校の生徒さんたちが育てた花だと知ると、その彩りの奥にある思いまで伝わってくるようですね。
追伸の件もご丁寧にありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
高度経済成長期から
農業を蔑ろにしてきたツケが
今になって露わになった気がしています。
とにかく若い農業の担い手を
育てていかねばなりません。
でも、現政権は農業に関しては
これというコメントを発していないんですよねぇ。
応援ぽち
よっちんさん、いつもコメントありがとうございます。
おっしゃるように、農業を取り巻く状況はなかなか厳しいものがありますね。
今回の葉牡丹は、南砺福野高校の生徒さんたちが育てたものだそうですが、こうして若い世代が農業を学び、地域の中で花を咲かせている姿を見ると、未来への希望も感じます。
手水舎に浮かぶ色とりどりの葉牡丹を眺めながら、地域の思いや人のつながりの温かさも感じるひとときでした。