はじめに
こんにちは、MIZUです。
越景写旅 ーえっけいしゃたびー 最初の記事をお読みいただきありがとうございます。
富山県に暮らし始めて34年。雨の匂い、風が渡る音、石畳に落ちる木洩れ日のかたち……
そうした「手ざわりのある景色」を、写真と言葉でそっと綴っていくのが、このブログの姿勢です。
今回は、富山市にある紅葉の名所として知られる、長慶寺の五百羅漢を訪れました。
静まり返った境内に、秋の色がそっと降り積もり、石仏たちの佇まいを鮮やかに包んでいました。
この記事では、以下のことが分かります。
- 長慶寺境内で撮影した紅葉写真と、その詩的な情景
- 五百羅漢と紅葉が織りなす静かな秋の世界
- 記事内で紹介した写真の撮影場所(最後に解説)
足音の響きだけが届く境内で、紅葉に染まる石仏たちの横顔を追いながら、静かな時間を歩いていきました。
秋の入口に佇む気配
門の向こうに始まる季節

まだ境内へ足を踏み入れる前、円山庵の門は額縁のように景色を切り取り、赤いモミジだけがそこに強く息づいていました。
光に照らされる枝は、季節の筆先となり、今日という一枚の紙に、最初の色を置いていきます。
屋根を染めるひと枝のぬくもり

門の屋根に差しかかる葉が太陽をすくい取り、風に揺れながら輝いていました。
静かな屋根瓦の上に、一瞬の影と色。明日には落ちるその葉が、今だけの季節を形づくります。
石畳に敷かれた赤いじゅうたん

円山庵の門をくぐると、石畳の上には赤い葉が折り重なり、その光景はまるで季節が敷いた絨毯のようでした。
踏むとわずかに湿り気が伝わり、葉が擦れる微かな音が耳に届きます。
石畳の溝には濃い影が落ち、その影の奥から、過ぎた季節の匂いがふわりと立ち上がる。
境内へ進む歩幅に合わせて、赤はゆっくりと深まり、肌で秋を感じる道となっていました。
五百羅漢へ続く石段を歩く
天へ伸びる赤い回廊

五百羅漢へ向かう石段を歩きながら、ふと横を見てみると、空から降りてきた紅葉の回廊に見えました。
石に積み重ねられた時間と、葉に宿った季節。どちらも声はなく、ただ足元へ積もっていくだけです。
石仏が語らず見守る景色

羅漢の並ぶ道は、枝が重なり、赤い光の天井となっていました。
石仏たちは目を閉じ、ただじっと季節を受けとめ、人の足音を聞き続けてきたのでしょう。
その表情に触れるたび、言葉のない会話が胸に落ち、ゆっくり胸の奥に響いていきます。
色に抱かれる静寂
木の下に広がる淡い世界

木の根元に立ち、見上げてみると、枝は傘となり、光を枝先で受け止めていました。
葉は風に流れ、音もなく落ちる。その一瞬を写すだけで、季節の鼓動を抱きしめられるようです。
赤い絨毯が敷かれた静かな背中

振り返ると、五百羅漢の背中が一斉に並び、赤い落ち葉が絨毯となって足元を覆っていました。
石に刻まれた時間は深く、いつからここに座し、何を眺めてきたのか。
その沈黙に包まれると、自分の足音さえためらうほどでした。
ふと生まれる小さな物語
ベンチの上の三枚の物語

歩みを止めたベンチに、三枚のモミジが寄り添うように落ちていました。
誰にも気づかれないまま、風に流され、そこに集められた葉たち。
その小さな偶然に、ふっと息がほどける瞬間がありました。
高台から望む、越中の季節
富山市街と立山連峰を抱く空

長慶寺は高台にあり、境内の奥からは富山市街と、雪をいただいた立山連峰が見渡せます。
赤、黄、橙の境内。その奥に強く白い稜線。
越中の季節は、音ではなく景色が語る。そんな確かさを見せてくれる風景でした。
おしまいに
越景写旅 ー えっけいしゃたび ー 、最初の記事をここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
この「越中風景(フォトエッセイ)」というカテゴリーでは、写真をただ紹介するのではなく、季節の匂い、歩く音、光の揺れ――そうした「手ざわり」を言葉で紡ぎ、静かな余韻の残る記事にしていきたいと思っています。
一方、ほかのカテゴリーでは、行って良かった場所や、立ち寄った店、旅先での出会いなどを“紹介記事”として読んでいただきやすい形で書く予定です。
写真の腕前もまだまだ途上。光の読み方も、構図の選び方も、これから少しずつ積み上げていきたいと思っています。
新しくスタートしたこのブログが、長く読み返してもらえる旅の記録となるように。そしてどこかの誰かの心にも、ふとそっと寄り添える景色が届くように。
末永く見守っていただけたら嬉しいです。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
- 名称:五百羅漢
- 住所:富山県富山市五艘1882
- 電話番号:076-441-5451
- 定休日:無休
- 営業時間:日の出から日没まで
- 駐車場:あり/15台
- 関連サイト:富山市民俗民芸村

最後までご覧いただき、有難うございました。



コメント
コメント一覧 (12件)
1コメゲット(笑)
新たなブログがスタートしましたね!
今年はまだ紅葉を見に行く機会無いですが、MIZUさんのブログで行った気になります。
改めてよろしくお願いいたします。m(__)m
NOBさん、こんばんは。
1コメありがとうございます!(笑)新ブログのスタートに、NOBさんに一番にコメントをいただけてとても嬉しかったです。今年はまだ紅葉を見に行けていないとのことですが、ブログを通して少しでも“行った気分”になっていただけたのなら幸いです。これからもゆっくりと越中の景色を綴っていきますので、改めてどうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
ブログを新たなものに変えられたのですね。
とても読みやすいブログで感心しています。
これからもよろしくお願いします。
よっちんさん、こんばんは。ご訪問と温かいコメントありがとうございます。
心機一転でブログを新しくし、読みやすいと感じていただけたこと、とても励みになります。これからも越中の静かな景色を写真と言葉で綴っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
おはようございます。
新規開設おめでとうございます
スタートから綺麗な紅葉を見せていただきありがとうございます
写真もどれも綺麗で風情がありますね
またよろしくお願いします
べり~*さん、こんばんは。
新ブログへの温かいメッセージ、本当にありがとうございます。スタートの記事に紅葉を選んだのですが、そう言っていただけて胸をなでおろしています。写真もまだまだ勉強中ですが、越中の景色が持つ静かな美しさを、少しでも感じていただけたなら嬉しいです。こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
紅葉紅得像燃燒一樣,太美了✨
小金剛さん、コメントを頂けて嬉しいです。
非常感謝您的留言。那天的紅葉真的像燃燒一樣絢爛,走在林間不禁一再駐足。今後也想繼續把越中的四季風景,用照片慢慢記錄下來。
また、コメントくださいね^^
こんにちは~~ 早速拝見しました!
新たなブログのスタートにふさわしい、素敵な紅葉ですねえ。
長慶寺って知らなかったので調べてみました。呉羽山っていうんでしょうか、
1-2年前の7月に長慶寺から少し西側の呉羽ハイツに泊まりました。そのときは
岩瀬浜、市内と翌日越中八尾に行ったりしました。残念ながらそのときは長慶寺
は知らずおとずれてませんでした。次回はぜひ足を運んでみようと思います。
今後も楽しみにしています!
Tomyさん、こんばんは。早速ご訪問くださりありがとうございます!
新しいブログの門出に、長慶寺の紅葉を選んでよかったと感じられる、とても温かいコメントに感激しています。長慶寺、今回初めて知っていただけたとのこと。そうです、呉羽山の中腹にある小さなお寺で、五百羅漢と紅葉の組み合わせがとても静かで美しい場所なんです。呉羽ハイツにご宿泊され、岩瀬浜や市内散策、越中八尾にも行かれたとのこと。まさに “富山の魅力を味わう旅” ですね。あの日に長慶寺をご紹介できていたら……と思うと少し残念ですが、もしまた富山に来られる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。きっと季節ごとに違う姿を見せてくれると思います。また遊びにきていただけると嬉しいです。
紅葉が見頃を迎えましたね。
関西では京都などが大混雑だったようです。
私は今日、大阪南部の大威徳寺と天野山金剛寺に
紅葉を見に行ったのですが
色づきがイマイチでした(涙)
よっちんさん、コメントありがとうございます。
関西では京都が大混雑というニュース、私も耳にしました。やはり紅葉の季節は人気ですね。大阪南部まで紅葉を見に行かれたとのこと、それでも色づきがもうひと息だったとは少し残念でしたね(涙)。今年は地域によって色づきに差があって、なかなかタイミングが難しいですね。どうかどこかで、心に残る紅葉と出会えますように。またぜひ、良い景色の話を聞かせてください。