緑に抱かれた温泉街へ
六月の宇奈月温泉を訪れました。
この日は青空が広がり、気温は30度を超える夏日。
それでも黒部峡谷から吹き上げる風は驚くほど心地よく、汗ばむ頬を優しく撫でてくれました。
平日の温泉街は静かで、聞こえてくるのは川の流れと時折響くトロッコ電車の走行音だけ。
今回は乗車するのではなく、宇奈月温泉の風景そのものをゆっくり撮影しながら歩いてみることにしました。
赤い橋がつなぐ峡谷の時間
新山彦橋と旧山彦橋

黒部峡谷の深い緑のなかに浮かぶ二本の赤い橋。
現役の新山彦橋と、その役目を終えて遊歩道として残された旧山彦橋。
新旧の橋が並ぶ姿は、まるで時代のバトンが受け渡されているようでした。
人が歩く橋と列車が走る橋。
それぞれの時間が静かに流れていました。
新山彦橋を渡るトロッコ電車

遠くから聞こえてきた車輪の音。
やがて緑の谷間からトロッコ電車が姿を現します。
赤い橋をゆっくりと渡るその姿は、おもちゃのように小さいのに不思議な存在感があります。
多くの人を峡谷へ運んできた列車は、今日も変わらず山の奥へと走っていきました。
黒部川を見守る巨大建造物
宇奈月ダム

峡谷の景色に溶け込むように佇む宇奈月ダム。
巨大なコンクリートの構造物でありながら、周囲の山々と不思議な調和を見せています。
眼下に広がるうなづき湖の静かな水面を眺めていると、人の知恵もまた自然の一部なのだと思えてきました。
動画で見る宇奈月温泉
静止画では伝わらない風や音、そして峡谷の空気感を2分間の映像にまとめました。
写真とはまた違う宇奈月温泉の魅力を、ぜひ動画でもお楽しみください。
おしまいに
宇奈月温泉といえばトロッコ電車に乗って黒部峡谷を巡る旅が有名です。
けれど今回は乗車せず、温泉街から峡谷を見つめる時間を過ごしました。
歩くからこそ見える風景があり、立ち止まるからこそ感じられる静けさがあります。
次は紅葉の季節。
赤や黄色に染まる峡谷を、トロッコ電車に揺られながら訪れてみたいと思います。

- 名称:宇奈月温泉
- 住所:富山県黒部市宇奈月温泉638-2
- 電話:0765-62-1021(宇奈月温泉旅館協同組合)
- 駐車場:あり(有料)
- 関連サイト:宇奈月温泉旅館協同組合
- 宇奈月温泉は、富山県黒部市にある温泉。黒部川の電源開発を背景として1923年11月22日に開湯された温泉地で、黒部川の河岸段丘面に位置する。黒部川の渓谷沿いなどに旅館や保養所が立ち並び、峡谷美を愛でる黒部峡谷鉄道のトロッコ観光の拠点でもある。 全国的にも珍しい7kmにも及ぶ引湯管を使った引湯である。
MIZU掲載情報は記事作成時点の内容です。
営業時間や料金等は変更となる場合がありますので、ご訪問前に公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。


コメント
コメント一覧 (8件)
こんにちは(^^♪
小生は近所のオジサンに山歩きを誘われ、北アの燕山荘から上高地を歩き、
病みつきになり、毎夏にほぼ穂高周辺を歩いて居ましたが、会社から勤続記念の旅行券で、
家内と初めて黒部渓谷から上高地への旅行を楽しみました。
その後初めて立山に登った事があり、良い思い出がよみがえりました(笑)。
こんにちは(^^♪
いつもありがとうございます!
燕山荘から上高地への縦走をきっかけに北アルプスの魅力に惹かれ、毎年のように穂高周辺を歩かれていたとは、本当に素晴らしいですね。
そして会社の勤続記念旅行で奥様と黒部峡谷、上高地を巡られた思い出、さらに初めての立山登山と、北アルプスにはたくさんの大切な記憶が刻まれているのですね。
ご夫婦で旅を楽しまれた様子が目に浮かぶようで、読んでいるこちらまで温かな気持ちになりました。
旅先の風景はもちろんですが、年月を経ても鮮やかによみがえる思い出こそが、旅の一番の宝物なのかもしれませんね。
素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました(^^♪
こんばんは
宇奈月温泉の新しい魅力を教えていただける、
素晴らしい記事ですね。新旧の赤い橋が並ぶ
姿を「時代のバトン」と表現されているのが
とても素敵で、お写真の美しさがより際立っ
て感じられます。
嘗て、両親が健在の頃、ここ宇奈月温泉に
両親をつれて行った懐かしいところであり
思い出が蘇りました。
ありがとうございました。
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こんばんは。いつもありがとうございます。
今回の記事を通して、ご両親との宇奈月温泉の思い出がよみがえったとのこと、とても嬉しく拝見しました。
新旧の赤い橋が並ぶ姿を見た時、私にはどこか「時代のバトン」を受け渡しているように映りました。
そして、hassel24さんのお話を伺い、その風景の中には橋だけでなく、人から人へ受け継がれていく大切な思い出も流れているのだと感じました。
ご両親と過ごされた温かな時間が、この景色とともに今も心の中で輝き続けているのでしょうね。
そんな大切な記憶を思い出すきっかけとなれたことを、私も嬉しく思います。
いつも写真や文章の奥にある思いまで受け取ってくださり、本当にありがとうございます。
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この列車に乗って
欅平まで行ったことがあります。
なかなか楽しい路線でした。
あれは10年ほど前だったので
今は宇奈月の温泉街も
様変わりしたかなぁ。
応援ぽち
コメントありがとうございます!
欅平まで乗車されたことがおありなのですね。
黒部峡谷鉄道は、車窓からの景色も素晴らしく、何度乗っても旅心をくすぐられる路線ですよね。
現在は能登半島地震の影響もあり、猫又駅までの運行となっていますが、沿線の美しさや宇奈月温泉の情緒は今も変わらず、多くの人を癒やしてくれています。
10年前とは少し姿を変えた部分もありますが、懐かしい風景もたくさん残っていますので、いつかまた訪れていただけたら嬉しいです。
応援ぽちもいつもありがとうございます!
北陸新幹線が中途半端に開通したおかげで
大阪から金沢や富山に行くのは
不便になったんですよねぇ。
以前はサンダーバード一本で
行くことが出来たのにねぇ。
応援ぽち
コメントありがとうございます!
本当にそうですよね。
以前はサンダーバード一本で気軽に富山まで来ることができたので、便利だった時代を知っているだけに少し寂しさも感じます。
便利になった部分もあるのでしょうが、関西から北陸へ向かう旅情という意味では、昔のルートにも味わいがありましたね。
敦賀以西ルートは未だに揉めていますし、相当、難航しそうですね。
それでも、またぜひ美味しいお蕎麦や海の幸を求めて、富山へ遊びにいらしてください(笑)。
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