
花は、ただ咲くだけでは終わらない。
満ちたその先で、なお、溢れようとする。
富山城の白壁に寄り添いながら、
桜は輪郭を曖昧にし、空との境界さえもほどいていく。
手前に重なる花の層。
奥へ、奥へと続く色の密度。
それは“満開”という言葉では足りない、
深さを持った春だった。
曇り空は、何も奪わない。
ただ光を均し、すべてを同じ温度で包み込む。
その中で桜は競うことなく、
静かに、しかし確かに、空間そのものを満たしていく。
城は動かず、花は揺れる。
けれどこの瞬間、主役はどちらでもない。
ただそこにある“重なり”だけが、
時間を忘れさせる。

コメント
コメント一覧 (10件)
おはようございます(^^♪
つれづれデジフォトから、初めてお邪魔します。
高岡には中越パルプ工業へ自家用火力発電を納入して縁が有り、
懐かしい気持ちでコメントをさせて頂きます。
此方、兵庫県神戸ですが、近くの公園の桜も五分咲きで、先月29日に楽しんで来ました。
今年は、咲き始めると開花が早かったです(笑)。
笛吹童子さん、おはようございます。はじめまして。
ご訪問、そしてコメントありがとうございます。
高岡にゆかりがおありとのこと、懐かしいお気持ちでご覧いただけたとのこと、とても嬉しく思います。
遠く神戸からこうしてつながれるのも、写真やブログの楽しさですね。
そちらも桜が見頃を迎えているようですね。
今年は開花が一気に進んだ印象で、春の移ろいの早さを感じます。
またぜひお立ち寄りください。今後ともよろしくお願いいたします。
こんにちは
富山城の白壁に、溢れんばかりの桜が溶け込んでいくような
描写に目を奪われました。
お城の静動と、揺れる花の対比。時間の流れが止まったような
錯覚を覚える、深く美しい春の一枚ですね。
『ただ咲くだけでは終わらない』という言葉の通り、
重なり合う桜の圧倒的な存在感に圧倒されます。
応援ポチ!
hassel24さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
とても美しい表現で感じ取っていただき、嬉しく読ませていただきました。
富山城の静けさと、桜のやわらかな動きが重なる瞬間には、確かに時間がゆっくり流れるような感覚がありますね。
「ただ咲くだけでは終わらない」という言葉にも共感していただけて嬉しいです。
桜の持つ存在感の強さには、毎年あらためて心を動かされます。
応援ポチもありがとうございます。
富山城をバックに桜撮り、市内にお城あるのが羨ましい
福岡城跡はあるけど石垣だけだとね・・・福岡城の再建を望む一人です(;^_^A
NOBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お城と桜の組み合わせはやはり特別な風景ですよね。
富山城はコンパクトではありますが、こうして四季折々の景色を楽しませてくれる存在です。
福岡城跡は石垣だけでも歴史の重みを感じられそうですが、再建された姿もぜひ見てみたいものですね。
想像するだけでもワクワクしますね。
桜の撮影に行く際に
私は「晴れてくれ」といつも願います。
でも、この写真を見ていると
曇天の桜もまた一興だと痛感しました。
週明けに信州に桜を見にいきますが
今日は「曇天でもいいんだよ」と
教えられた気がします。
応援ぽち
よっちんさん、コメントありがとうございます。
やはり桜は青空のもとで…と願ってしまいますよね。私も同じ気持ちです。
でも曇天ならではの落ち着いた雰囲気や、やわらかい色合いもまた魅力的で、今回あらためて気づかされました。
信州の桜、楽しみですね。どうか素敵な風景に出会えますように。
応援ぽちもありがとうございます。
こんばんは!
花曇りの空の桜はふわりとした柔らかさが出て味わい深いものがありますよね。
桜の鮮やかな濃い色と白い城、それぞれがそれぞれを引き立てる補完関係もありますね!
MTさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
花曇りのやわらかい光は、桜の優しさを引き出してくれますよね。
派手さはなくても、しっとりとした味わいがあって私も好きです。
また、白い城と桜の色合いが互いを引き立て合うという視点、とても共感しました。
自然と建物が調和する瞬間は、本当に美しいですね。