苔と杉林に包まれた参詣路

苔に覆われた石段の先に、三重塔の影が静かに浮かぶ。すぐそこに見えているようで、決して急がせない距離。朱色の手すりは控えめに続き、登る者の歩幅を自然と整えてくれる。足元には杉の葉が積もり、湿った空気が山の深さを伝えてくる。
振り返れば、登ってきた段の数だけ、日常が遠ざかっていることに気づく。三重塔は、ただ高くそびえるために建てられたのではない。こうして一段ずつ近づく時間を含めて、祈りの場なのだろう。
登るという行為は、願いを積み重ねることに似ている。大岩山日石寺の石段は語らない。ただ、登る者に問いかける。急がず、乱れず、自分の歩調で進めているかと。
三重塔は、その答えを待つように、静かに山の中に佇んでいる。
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富山県上市町にある真言密宗の名刹「大岩山日石寺」を訪問。苔むす石段、朱の手すり、本堂、そして岩壁に刻まれた不動明王。四季の境目に感じる静寂と信仰の風景を写真とともに綴る寺院訪問記。

最後までご覧いただき、有難うございます。


コメント
コメント一覧 (14件)
苔むした階段、いいですね~。
ここは時が静かに流れていて、己を見返すのにも
最適な場所のように思います。
たまには静かな場所に行ってみようかな・・・
りおんさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
苔むした階段、いいですよね。
一段一段踏みしめて登っていると、自然と呼吸が整って、気持ちまで静かになっていくのを感じました。
何かを考え込むというより、ただ自分と向き合う時間が流れていく…そんな場所でした。
機会があれば、ぜひ静かな時間を味わいに出かけてみてください。
こんにちは
大岩山日石寺の石段、とても素敵ですね。
朱色の手すりが控えめに続いている様子や、足元の杉の葉、
湿った空気感まで伝わってくるような臨場感のある描写に
感銘を受けました。
「こうして一段ずつ近づく時間を含めて、祈りの場なのだろう」
という言葉が心に残り、私自身もいつか訪れてみたいと思いました。
応援ポチ!
hassel24さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
丁寧に見てくださり、心に残るコメントをありがとうございます。
朱色の手すりや杉の葉、湿り気を含んだ空気は、現地で強く印象に残った風景でした。
石段を登る時間そのものが、祈りへと心を整えていく過程なのだと感じた瞬間でもあります。
その思いが伝わったこと、とても嬉しく思います。応援ポチも、いつも励みになります。
こんにちは。
こちらの三重の塔は苔生す参道に立派な杉の木囲まれてと、なかなか魅力的ですね。
四季を通じて素晴らしい風景が楽しめそうな印象的を受けました。
MTさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
苔むした参道と杉木立に囲まれた三重塔は、近づくほどに静けさが深まっていくような場所でした。
季節が変われば、光の入り方や空気の匂いも変わり、また違った表情を見せてくれそうです。
四季それぞれの風景を想像していただけたこと、とても嬉しく思います。
苔生える階段の先に三重塔
時間が止まってるように見えますね
NOBさん、いつもありがとうございます。
本当に、石段の先に現れる三重塔は、時の流れがふっと緩やかになるような感覚がありますね。
苔と杉に包まれた空間が、この場所だけ別の時間を刻んでいるように感じられました。
今日は早朝からの登山で
帰宅が遅くなりました。
訪問だけで失礼します。
応援ぽち
よっちんさん、こんばんは。
早朝からの登山、お疲れさまでした。
きっと澄んだ空気の中で、気持ちのいい時間を過ごされたのでしょうね。
お忙しい中、訪問と応援ぽちまでありがとうございます。
どうぞ今夜はゆっくり体を休めてください。
おはようございます。
下から見上げる三重塔、圧巻ですね
この苔むした階段を一段一段上がりながら
呼吸を整えて静かにお参りしたいです
べり~*さん、こんばんは。いつもありがとうございます。
下から見上げる三重塔は、思わず足を止めてしまう迫力がありました。
苔むした階段を一段ずつ上がっていく時間は、自然と呼吸が整い、気持ちが静かになっていくようでした。
慌てず、音に耳を澄ませながらお参りしたくなる場所ですね。
お寺に参拝すると
身が引き締まる思いがしますね。
私はそんな凜とした空気感が好きで
お寺や神社を訪れるのが好きです。
応援ぽち
よっちんさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
おっしゃる通り、お寺に足を踏み入れると
自然と背筋が伸びるような感覚がありますね。
凜とした空気に包まれると、日常の雑念がすっと遠のいていく気がします。
そんな空気感が好きで通われているというお気持ち、とても共感します。
応援ぽちも、ありがとうございます。