はじめに
二月中旬の高岡古城公園。空は厚い雲に覆われ、ときおり淡い光が差し込む一日でした。中の島付近の濠に設けられた噴水は、静かな水面に円を描きながら、ひとときだけ冬の景色をやわらかく照らしていました。春を待つ季節の、静かな瞬間を記録します。
冬の濠にひらく、水の花

厚い雲の切れ間から、ほんのわずかに射した光。その瞬間、濠の中央で噴き上がる水が白く輝き、静まり返った水面に大きな円環を描きました。冬色に沈む木立を背に、水しぶきはやわらかな霧となって広がります。華やかさはなくとも、確かにそこにある生命の動き。二月の公園は、音もなく、次の季節を待っていました。
光は、束の間に
晴天ではないからこそ、その一瞬の明るさが際立ちます。
曇り空の下で見る噴水は、どこか控えめで、けれど静かな強さを湛えていました。
水が描く円は、まるで時間の波紋のように広がり、冬の終わりをそっと知らせてくれるかのようです。
おしまいに
桜や紅葉の名所として知られる高岡古城公園ですが、色彩の少ない季節にもまた、凛とした美しさがあります。春の賑わいが訪れる前の、静かな水辺。二月の光が残した一瞬のきらめきを、心に留めて帰りました。


コメント
コメント一覧 (1件)
高岡市は見どころが多いですね。
今年は是非とも訪れたい場所の一つです。
万葉線にも乗ってみたいですしねぇ。
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